人が体調を崩し、その状態から「かいふく」する過程には、3 つのパターンがあります。それが快復 と改復、そして壊復です。

１、快復:オーソドックスな回復パターン。元の 健康状態へと一直線に向かう。一般的な回復 のイメージに近いもの。

２、改復:身体が一回り脱皮するようなすっきり 感がある。筋トレ後の超回復のように、身体 のベースが以前の状態よりアップグレードがはつらつ し、より溌剌とした身体へ向かう回復パターン。

３、壊復:身体を一度壊してから、回復を促すパ ターン。苦しみや辛さを伴い、このまま状態 がさらに悪化していくのではないかという不 安を感じる時間帯がある。

１〜３の中で、最も身体の生命力を実感し、畏敬の念を抱かされるのは３の「壊復」です。回復過程に苦しみや不安を感じるのはもちろん大変な事ですが、その先にある、より豊かな身体へ向か うためのチャンスであると前向きに捉えると、時間の密度が濃くなり充実感が得られます。苦しい「壊復」の渦中に、「よくぞこのパターンを選んでくれました」と思えるには、身体への信頼と落ちついた対応が求められます。

「かいふく」という過程をこんな視点で受け止めることが出来ると体調に対する捉え方もまた違ったものになるかもしれません。