はなたれ小僧

2024年10月31日更新

  • 公式ブログ

彼岸花が咲き終えた頃から、朝晩は一層涼しくなり、乾いた風に肌寒さを感じながら秋が深まっていきます。この時季に、青っぱなと呼ばれる鼻水を垂らしている子どもをみかけるとホッとします。

なぜなら、この鼻水は鼻の粘膜の渇きを潤わすために身体が適応しているサインであり、勢いのある良い身体の証だからです。

子どもの青っぱなが自然に止まるのは、空気が乾燥する秋〜冬の季節に備えて粘膜が十分に潤った時です。その為に粘膜の潤いを促す手当て(足湯など)をしておくことは、その後に顔つきがはっきりして、感情豊かな心を育むことができるとても大切な意味を含んでいます。

ところが、粘膜を潤わすために必要な鼻水を、粘膜の渇きをそのままにして薬で鼻水だけを止めてしまうと、さらに渇いた身体にするだけではなく、能面のように無表情で意思表示ができず、自分の想いを他者に伝えられない人間になってしまうことは残念ながらあまり知られていません。

鼻水が治癒していく過程で身体がどう潤い、顔つきがどのように変化していくのかを丁寧に観察していくことは、子どもの成長を見守る大人にとっても意味があります。将来に大きな可能性を秘めている「はなたれ小僧(小娘)」の秋の身体。

この身体は、示しているサインに適った対応をしてもらえること求めています。

コメントする

ニックネームとコメントを入力して送信して下さい。

内容をご確認の上、送信してください。