本格的な冬の寒さを迎えるこれからの季節。まもなく冬至を迎えます。

　季節の移ろいに沿って自然な形で体が引き締まる事が出来ると、真冬の厳しい寒さや乾燥した空気を「心地良い」という感覚で受け止める事ができます。

　活発な子供が、冬の寒さを物ともせずに雪の中に飛び込んでいく様子は、こういう身体の感覚を実感させてくれます。しかし、今の社会生活の中では、この身体の順応がうまくいかない場合も決して珍しくはありません。

　この時期にみられる「咳が止まらない」「鼻水が治らない」というような症状は、身体の「渇き」が引き金となっています。この渇きは空気の乾燥による乾きではなく、体内に取り込んでいる水分の「渇き」の事です。

　身体の渇きは皮膚だけでなく鼻や喉、目などの粘膜に様々な影響を及ぼします。　その為、渇いた身体には生水をこまめに摂る事を勧めています。ただ、これまでに生水を飲む事があまりなかった方が、冬の寒い時期に急に始めるのは難しく感じるかもしれません。

　夏の暑い時期から生水を飲む習慣があれば、冬の乾燥や身体の渇きに対して生水を飲むという事はごく自然な行為となります。さらに、加湿器によって部屋の湿度を管理する事がどれほどに不快であるのかという事にも気がつける身体になるのです。