春の寒暖差を表現する「三寒四温」。この自然現象に呼応する人間の身体は寒暖差を利用して、体内の毒素を排泄しようとする反応が起こりやすくなります。

中でもわかりやすいのは、この時期に顕在化しやすいアトピー性皮膚炎や喘息、花粉症。一般的にアレルギー反応と呼ばれる症状です。この身体からの排泄反応を薬や点滴、注射によって抑え込むことを選ぶ方もいるでしょう。一方で、この症状を自発的に起こる「排泄」という名の自己調律、自己調整であると捉えて、今後の身体のために体内の毒を全て出し切るという対応を選択する方もいます。

排泄が進む身体になるためには、胸椎4番、9番に弾力を保つ事がポイントのひとつとなります。ただ、この出し切るという対応は時として苦しみや辛さを伴います。腹をくくるような覚悟がないと、却って身体への負担を増幅する事になります。

そんな中、今春も「確固たる覚悟」と共に、この排泄の季節を乗り越えていこうとする方の姿に立ち会うことができました。昨春にも、同じような覚悟で日々の排泄反応を乗り越えた方がいましたが、この春には、排泄を済ませたスッキリした身体で穏やかな暮らしを送っています。

人間の計り知れない治癒力と偉大な生命力を日々目の当たりにしています。