身体の仕組みを知る
2021年7月16日更新
- 公式ブログ
人間の身体は、解剖学や生理学において、筋骨格や内臓器、脳神経系、内分泌系などで捉えることが多くあります。
私も以前は、そのように考え、施術を行なっていました。
しかし、様々な不調を抱える方と向き合う中で、私なりに「身体を観るときに大切なこと」が見えてきました。
それが、
- ①人は自然界の一部であること。
- ②命終えるその瞬間まで呼吸をしていること。
の2つになります。
そう体堂では、この2つの観点から「その人の今の状態を観て」から、施術を行うことになります。
自然界の一部
春、梅雨、夏、秋、冬。
四季の移ろいがハッキリしている日本の風土では、自然界の変化が私たちに与える影響も大きいと言えます。
春:生殖器
梅雨:消化器
夏:呼吸器
秋:泌尿器
冬:脳・神経
このように、四季の移ろいに合わせて、(本来であれば、)私たちの身体にも大きな変化が生まれています。
自然界との隔離
しかし、デジタル化やスマート化といった文明の利器が進む現代において、私たちの生活は、自然界と切り離されたものとなっています。
自然界の変化や、今の身体の状態よりも、画面の中の情報や人工的に作られた世界に真実があると錯覚してしまうことも少なくないと感じています。
四季と共に移り変わっていく、自分の身体。
その変化を感じ取るための力。
変化に合わせて身体を整える力。
私たちが本来持っている、自己治癒力が眠ってしまう原因の1つになっているのではないかと考えています。
四季の移ろいで、心地よく生きる。
だからこそ、
触れる、香る、味わう、聴く、見る。
人間が本来持つ感覚を大切にすることが重要となります。
そうすることで、季節の移ろいを感じられる「身体の感覚」を呼び起こす(育む)ことに繋がっていきます。
その先には、
・季節の移ろいを楽しめる心のゆとり
・心地よい身体の状態がわかる感覚
が得られるのではないかと感じています。
呼吸は生きている証
呼吸というのは、意識的にも行えますが、そのほとんどは、無意識的に行われている生理作用です。
この呼吸、1つ1つに対して、約60兆もの細胞が無意識に反応していくことで、私たちの生命の営みは続いています。
実は、この呼吸というのは、
空気中から酸素を取り入れ
二酸化炭素を排出するというだけではなく
骨盤や背骨、頭蓋骨を含めた
全身運動であることに気づきます。
それが、そう体堂において
「身体作りの根底」にあります。
生命の営みの基盤
この呼吸という全身運動は、本来の自分ではない重心の偏りや滞りが生じると、様々な不調や痛みをもたらします。
息を吸う(緊張)
息を吐く(弛緩)
普段は無意識で行っている呼吸を、自分の身体に一致させることが、とても大切といえます。
つまり、そう体堂では、「呼吸」という全身運動に注目し、あなたの今の状態を観る。
そして
この呼吸と自分の身体の動きと一致させること。
= 本来の体を取り戻し、生命の基盤を保つこと。
という言葉の通り、呼吸が整っていくことで、本来の身体を取り戻すお手伝いをさせて頂いています。
コラムVol.02
>> そう体堂の自己調律メソッドについて
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